メンタル豆腐マンの、安全に旅したい

学生最後の大きな買い物。かっこ悪い、等身大の海外一人旅。

憧れの街 Matera 後編

 

しばらく放置していたブログも、気づけば記事数が二桁を突破。

ほんとうは、スペイン・グラナダ編、バルセロナ編とあるんだけど、ここはもう帰りの機内で一気に思い出を振り返りながら書いていこうと思います。

旅ももう、終わりへと近づいており、時間的・経済的な理由でチェコをスキップすることとなりました。

残りはザグレブと、ドイツのシュトゥットガルトのみとなります。

 

長い前置きはさておいて、マテーラ二日目について書こうと思います。

この日は快晴とはいかないまでも、比較的過ごしやすい1日となりました。

 

マテーラといえば、洞窟住居(Sassi)の他にも、岩を掘り造られた岩窟教会群も有名。

 

ちなみに、これらは"Negative architecture"と呼ばれるようです。Builtではなく、Digだから。そこに建てるのではなく、掘ることで住?空間を作っていくから。

 

なんだか、マテーラを歩いていると、Negativeが単に➖を表しているだけでなく、街そのものの歴史をも言い含んでいるように錯覚してしまう。

圧倒的な景観美で悠然と構えているようで、どこか物悲しくもあるような。

特に、サッシ地区の低い土地を歩くと、廃墟も多くて。悲しい雰囲気も、かすかに感じるのです。

私がここで言葉にしたところで、伝わりにくいと思うので、是非お写真みてくだせえ。

 

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宿泊先のすぐ近くに聳(そび)える、サンタ マリア デ イドリス岩窟教会。

岩の頂点にある十字架が象徴的。

 

教会内には、壁に直接描かれた宗教画(フレスコ画というらしい)がかろうじて残っている状態。撮影禁止だったので写真はないですが、すごく怖かったです。畏怖の念に近い感情。

今まで見てきた教会とは全く違う、ある意味で一番印象に残る教会たち。

 

ちなみに、撮影禁止のはずが、ぶっとい広角レンズのカメラを持ったおっちゃんが、スタッフに賄賂を渡して撮影していたよ。見間違いかもしれないけど、一度は注意するスタッフをいなして、何かを渡していたのを横目で見ました。スタッフその後黙認。面白いものを見れました。

 

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場所を移して San Nicola dei Greci へと向かいます。

ここにはフレスコ画はごく僅かしか残っていませんが、代わりに撮影可能のようでしたので、内部をいくつか撮影。

 

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フレスコ画です。撮影不可マークなかったので。

怖いよね。鳥肌立つでしょ?私は立ちっぱなしでした。

しかも、あまり有名ではないのか、暗い岩窟内に私くらいしか観光客いなくて。

ビビりながら、なんとか一周しました。

 

この教会のすぐ横には、Evangelist 福音伝道者 の dwelling 住処(もちろん洞窟住居)があり、灯りがなく怖くて入れないので覗きのみ。

エヴァンゲリオンの名前の由来って、Evangelist(福音書記者ともいう)から来ているって説明書読んでる時に発見。なんとなく、嬉すィーーーーー

 

教会続きだと、心に潤いが欲しくなるので、私のだーいすき☆な、現代美術館に行くことに!

Architecture作品がメインの展示でした。日本人の作品も何点か展示されていましたよ。

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もちろん、洞窟です。洞窟内の至る所に大きな作品が展示されていて、それはもう…

 

オラ、楽しかっただよ!!!!!

 

コンテンポラリーアートの、作品の意図が全くわからないところが好きです。題名のみの情報で、想像力を掻き立てられながら、ただただじーっと眺める。面白い。飽きない。

 

そんなこんなで、サッシをぐるぐる歩き回りながら、マテーラを楽しみました。

ただ、楽しみ尽くしていない気がしてならない。

きっとそれは、またおいで、のサインに違いない。

ので、マテーラには、社会人になっても再訪したいと思います。

 

下の写真は日が暮れ始めている時間帯の街の様子。

写真を眺めながら後悔していることがあるんだけど、街路地撮るのすっかり忘れているんだよね。

眺めながら歩くのが新鮮で楽しくて、おそらくカメラを構える余裕がなかったんだと思う。

 

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翌朝、雨の中「駅まで歩いて帰ります」という私に、オーナー自らが車を出して駅まで送ってくれたことは、感動した思い出。ここは人がみんな、優しかった印象。

 

中身の濃すぎるマテーラ編、宿の様子はまた今度、更新したいと思います。

イタリアには、まだまだ行き足りない、観るべき景色がたっくさんあるようなので、

マテーラを含め、またイタリアを巡る旅に来たいです。

次は、チヴィタ・ディ・バーニョレージョ行きたい!